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「あのー、大丈夫ですか?」
そう聞くと、女の子はビクッと肩を震わせた
「は…はい…
ありがとうございます…」
…………?
どこに向いて言ってるの?
それ、ゴミ箱だよね…。
「いつも何も置いてないのに…」
と、女の子は苦笑いで言い
手探りで何かを探しだした。
コンタクトかな?
「あの…」
声を掛けようとした時
「あったあった」
と言い、女の子は立ち上がった
その手には杖。
「ありがとうございました」
またゴミ箱の方を向き、お辞儀してニコッと笑う
そして杖で道をカツンカツンと探りながら去って行った。
目が見えないのか…?
「目が見えないからか…」
山ちゃんは去って行く女の子の後ろ姿を眺めながら、俺に近づいてきた。
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