第一章…[Blind]

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      「きーめた!」       3人のニタニタした表情は変わらない。         「罰ゲームは… 外に出て手が冷えた時、3人同時に服の中に入れる!」         「それさっきやったじゃん!」       知念は嬉しそうに言ったけど、あれさっきやったし! なにより心臓に悪いんだよ…。         「いいのいいの! 真冬しか出来ないし~」       3人はルンルンニコニコしながら外に出て行った。     俺は1人、後ろでずーんとしてる         「冷やさないと」 そう言って3人は手をブンブン振り回し始めた         「…鬼…」   ボソッと呟いたのは秘密。           「もういいかな?」   と、3人はお互いの手を触りながら確かめる       「よし、冷え冷えだぞ~」     3人はまたニタニタと不気味な表情になり、俺に近づいてきた。           「せーの!」       バッ!と、俺の服の中に6本の手が入り込んだ。    
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