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「待って!ケビンさん!」
男に殺されかけた少年がケビン・ロビンソンを呼びとめた
「…ん?」
「助けてくれてありがとう…」
「…僕は依頼を果たしただけです」
ケビン・ロビンソンはとっとと行ってしまおうとした
「待って!オイラを弟子にして下さい!」
「…僕はガキに興味は無いんでね」
「なら…ならせめて恩返しさせてよ!」
ケビン・ロビンソンは突然歩くのをやめた
そして少年をじっくり観察するように見た
「君…なんて名前?」
「え…えっと、チャーリー」
「…本名は?」
「…えっ!?」
ケビン・ロビンソンは丸い眼鏡を目尻まで上げた
「女の子がチャーリーという名前なのか?」
「!」
ケビン・ロビンソンはこの少年を女の子だと言う
だが、あの子は何処から見ても少年に見える
「オ、オイラは男だ!」
「…僕の弟子になりたいなら、隠し事は無しだよ?お嬢さんっ」
「…っ」
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