16人が本棚に入れています
本棚に追加
「何故…?」
「わかったかって?僕はね、人が嘘を吐く時の顔を沢山見て来たんだ。例え役者だろうが、僕を騙すことなど不可能だ」
ケビン・ロビンソンはポケットに手を入れた
「僕の弟子になりたいんだよね?なら、ついておいで」
少年は、素直にケビン・ロビンソンについていった
行き着いた先は、人気(ひとけ)のない路地裏…
「な、何をするんですか?」
少年は身の危険を感じた
何せ、殺し屋と人気のない所で二人きりなのだから
「まず、名前を教えてもらおう」
ケビン・ロビンソンは少年に背を向けながらたずねた
「……………リザ」
「リザ……何故、僕の弟子になりたい?」
「オイラは…強くなりたい!オイラは…父ちゃんと母ちゃんを殺されたんだ…だから、いつか強くなってかたきを打ちたいんだ!」
「…男装する理由は?」
「女より、男の方が強いからだ!」
「フンッ…ガキの考えることですね…」
ケビン・ロビンソンは鼻で笑った
「お願いです!オイラを弟子に…」
「いいよ!何か訳有りのようだし、君に興味を持った!」
案外すんなりと認めてくれた
「僕もね、まさに君と同じなんだよ。君は僕と同じ匂いがする…だが、まだ殺意が足りないな」
「殺意…?」
「ああ…殺意だ」
.
最初のコメントを投稿しよう!