ゾンビ

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ハロルドは、ある決意をした 「私は、一生あなたにお仕えします…」 ハロルドはふところからゾンビの血を出した そして…フタを開け、一滴だけ飲んだ 「…うっ!」 ハロルドは苦痛のあまりうずくまった 「ぅぅぅっ…ああああっ!」 「…ん?」 ハロルドのうめき声で、アミリアは目を覚ました 「ハロルド?…いったいどうしたの?!ハロルド!」 アミリアは、ゾンビの血の入ったビンが目についた 「ハロルド!あなたまさか…ゾンビの血を?」 「っあぁぁぁぁ!」 ハロルドはアミリアの問い掛けに答えられない程苦しんだ 「ハロルド!…何故?あなたも不老不死が欲しかったの?」 「ち…違いますっ」 ハロルドは震える声で答えた 「わ…私はっ…一生あなたに……お仕えすると、っ決めたのです!」 「ハロルド…あなたも、ゾンビになってしまうのよ?」 「…っかまい…ません!」 アミリアは、ハロルドの言葉に涙した 「ハロルド…っありがとう…っ」 「はぁっ…アミリア様…」 ハロルドは、アミリアへの愛をゾンビになることで示した ハロルドは、不老不死を手に入れたアミリアの心臓を守るために、自らもゾンビと化したのだ 二人の心臓は小さな水槽に入れ、金庫の中に保管した また、この街にゾンビが増えたのだった .
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