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運転席の窓が開き、デックスが顔を出した
デックスは、顔を知られたくないのか、黒い帽子を深くかぶり、黒いサングラスをかけていた
サングラス越しに、デックスの目が光った
デックスの目の先には、彼の弟アンドリュース・オーディエルが庭で紅茶を飲んでいた
「…見つけた。アンドリュース…」
デックスはふところから拳銃を出し、アンドリュースに狙いを定めた
「アンドリュース!」
「!」
一人の女性がアンドリュースに声をかけた
その女性は、幼馴染みのセルビア
デックスの想い人でもあった
「バイオリンのレッスンの時間よ!」
「はぁ…面倒くさいな。その前に、僕とお茶でも?」
「ご遠慮するわ。レッスン後なら喜んで…」
アンドリュースとセルビアは屋敷の中に入っていった
デックスは、拳銃をふところにしまった
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