22人が本棚に入れています
本棚に追加
/50ページ
戻ることのない…
「はよせんと!遅れるって!」
「別にそんなに走らなくてもぉ~」
「黙れ!ボケェ!貴様のせいで遅れたんや!」
背が低いツインテールの女の子が関西弁で、背の高い男の子をボコボコに殴りだした。
「ちょっと~!!止めなよ~!遅れるよー。ねぇ?涼…」
僕はその時話しかけられたけど、目の前の桜の木に見とれていた。
「涼ってば!」
僕は、ハッと我に返ってうなずいた。
ちなみに僕に声をかけていたのは妙雅翔(ミョウガカケル)。
「何?また初恋思い出してたの?」
「なんや!涼!初恋っていつぅ~?」
さっき男の子をボコボコにしてた女の子が寄って来た。
「後でね。今は始業式始まっちゃうから。」
ニコ
「かわい♪なんでや!?なんでそない可愛く笑えるん!?やばぃ!!」
その子は今通ってる高校の友達でナデシコって言う名前…
ちょっとがさつだけど、すごく友達思いの良い人。
なぜか今はちょっと悶えてるけど…
キーンコーンカーンコーン…
「おい!!マジで間に合わねぇ!!」
最初のコメントを投稿しよう!