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「あぁ…マジで遅れた~」
「貴様が悪い言うてるやん。死ねボケェ!」
「てめぇ大人しく聞いときゃ!」
「いい加減ケンカ止めなよ~」
ナデシコと背の高い男の子、レイの仲裁に入る翔。
いつも通りの光景。
僕にとっては幸せの時間。
でも、始業式に遅れたから今は罰そうじ中…。
めんどくさい…。
「ねぇ!涼!涼もぼーっとしてないで止めてよ~」
「うん。わかった」
僕はとりあえず2人の真ん中に立って2人の頭をつかんだ。
(ちなみにレイも背が高いんだけど僕のが高い。)
「やめなよ(そうじしようよ)。」
※無表情
「ごめんなさい。」
「すまん。」
「うん。分かったら早くそうじして寮に戻ろう?」
ニコ
「了解した!」
2人は素速くかつ、ふざけつつ仕事を開始した。
なんで一瞬素直になったのかはわかんないんだけど…。
「さすが涼だね♪」
僕はよくわからずに、頭をかしげた。
「分かんなくていいの!早くそうじおわらせよ♪」
翔は僕の親友であり、
助けてくれた人だ。
その数分後どうにかそうじを終わらせて寮に帰った。
僕の部屋からは、学校の桜が少しだけ見えていた。
部屋に戻ってから外を見てぼーっとしてたら、ノックの音が聞こえた。
コンコン
「涼~!食堂行くけど行く~?」
翔だ!
特にやることもないしなぁ…
「行く。」
ガチャ
「遅いぞ~。」
「うん。ごめん。」
「また、たそがれてたの?」
「ちょっとだけ?」
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