刻の無い時計

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《凛さん、貴方の方に車二台来てます。右に逃げてください》 《先に藤の予知が動いて良かったよ。それにしてもレベルアップしてるよね聴こえた音で計算して予知する》  私は立ち上がると右の窓から逃げた。 《それより、叔父さんの地下施設に隠れたら楽じゃね?それか時計を壊す》 《蓮は覚え悪いですわね。言ったでしょ?私達が逃げれば叔父さんは解決作の研究が出来る。壊せば――》 《分かってる。壊せば時計が、あらゆる時を崩壊させるんだろ?それも1つなら国を1つ、4つなら地球…だが4つは生命の刻を止める力を生み出す》 《……》 《……蓮君………》 《つまり、俺達が欲しいモノで不老不死が完成した》  静まりかえる5つの場所、私達はちょっとした面白半分で提案していたんだ。  雲を集めたり散らしたりする機械、先生の口調でテストの日を当てる予知等…しかし、それは世界を壊せるほどの力となっていた。
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