刻の無い時計

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《蓮…君の近くにも一台来てる。僕達は指名手配されてるから気を付けて》 《言われなくても逃げ切ってやるよ藤》  どうやら追い掛けている組織は警察を動かせるらしい、私達はテロ組織として一時間も経たず指名手配された。  時計は私達と時間を共にする度に1つにまとめた力を発動した。  どうやらゼリーには跳ぶ以外に時計の力を発動させる鍵になっていたらしい。  日が沈みかけ私は学校に来ていた、学校は森林が多いから隠れるにも逃げるのにも最適で、何より一般に騒ぎを気付かれにくい。 「ここなら大丈夫かな?」 「あっ、凛。怪我は大丈夫ですか?」 「んっ?藤何であんたが此処に?」  声のする方を見ると藤が隣の校舎から手を振っていた。 「果物を渡すために予知をしたんです。凛さんには」 <やれっ>  藤がいる校舎から爆発音がした。 「うぐっ…うわぁぁぁ!」  藤は火に纏われ下に落ちていく。 「藤っ!」 「凛…コレを持って逃げて」  イヤホンとマイクを壊しながら藤が投げたのは針の無い時計、私が下を見ると数人がいた。  時計を手に入れる為なら藤を殺すことは無いだろう。
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