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「世界を手に入れる為なら容赦無いってわけだ?確かに見せれば恐怖を覚える、でもね私に見せても絶対に時計は渡さないんだから」
私は藤の時計を鞄に入れると森に逃げた。
藤の予知のお陰なのか、それとも私の中にある鍵に反応したのか、危険予知が出来た。
《…皆……ごめん、藤が捕まった》
《……》
誰も応えないが、ショックを受けたのはわかった。
《…藤は無事だから、今度から私が予知するから、逃げて》
(許さないから…オヤジ)
「女を追い掛けますか?」
「いや、彼奴は俺の娘だ。追い掛けても殺されるのはお前達だ。それに顔を見られた」
「私にはワザとに感じましたが?」
部下の言葉に男は高笑った。
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