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刻の無い時計2
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次の日、顔に包帯を着けた藤を三人は確認した。
親はテロリストじゃないと伝えられると安心したが、身体中の火傷の痕に近付こうとはしなかった。
「私のせいでもあるんだよね。まさかオヤジが手を組むなんて」
「気にするな凛、俺達は逃げ切れば良いと考えた事で気付かなかったんだ学校にも爆弾を仕掛けられていたことに」
「まっ、爆弾は全て技術の知識で近付いても爆発しないようにしたのですから、新しいのを仕掛けられるまでは安心ですわ。それよりも準備は出来てますの?」
私と蓮は由美の言葉に頷いた。
藤を拐い治療して、叔父さんが教えた地下施設の入口に連れて行く。
それが私達が藤に出来る最後の守り。
「藤は俺ら三人とは違って普通の家の子なんだよな」
「そう裏の世界を知らない一般人」
「なのに怖がる生徒とは違い私達に優しくて…とても暖かい人」
私達は藤の家を取り囲み監視をする男達を倒した。
《凛、予測したあと藤を連れて行け》
《了解》
オヤジの部下を倒したあと藤の部屋のガラスを壊した。
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