刻の無い時計2

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「凛、何故君が?」 「私達は仲間を見捨てたくないの。だから一緒に来て」  藤は首を横に振っていたが、私の説得にようやく頷き手を掴んだ。  掴んだ瞬間、あるものが見えた。 「これは…」 「僕がリクエストした六感でしょうか?」 「違う、誰かの記憶だ。これは見たものを記憶しておきたいと言った蓮のだよ」  ドアを叩く音がして私は駿足の力で町外れの線路の上に辿り着いた。 「いくよ藤」 「うっ、うん」  線路の橋を飛び降り、言われていた黄色の棒を掴んだ、すると2つの物体が代わりに川に落ちた。  それを見ていた者達は去っていった。 「横の穴に入って」  横穴に入り私は火傷を治療した、叔父さんから渡された人工皮膚や人工血管、あらゆる治療を出来る限り治療した。
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