ヤンキーで悪いか

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「申し訳ございませんが、お売り出来ません」 …っああ? 今、何言ったこのモヤシのび太野郎。 俺は気が長い方でもないが、短くもない。 このモヤシのび太野郎の言い間違いならば、一度くらいなら許してやろう。 そう思って、俺はもう一度買い物をするために店員に言った。 「31番の、メントールマルボロライト。…在庫あんだろうが。ちゃんと見えてっぞ」 顎で指した先はレジカウンターの後ろの棚。 くそキレイに陳列さるている、タバコが否が応でもでも目に入っちまう。 「いえ、すみませんがお売りするわけには…」 かっちーん。 こいつ、いい加減にしろよ。 こちとらそろそろタール切れでイラつきMAX、MPヤバいんだからな。 「てめえの後ろに並んでるのは何だ? 飾りか? 美術品か? 最新気鋭のデザイナーのオブジェか? それともてめえの私物か? 違うなら客の買い物を妨げるてめえは何様だよ。神様か? 客じゃなくて、店員が神様か? それとも殿様か? 殿様なら仕方ねぇな。バカだもんな。違うならサッサとタバコ売れや」 俺は丁寧にこのモヤシのび太野郎な店員にお願いした。
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