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「や…やだっ…マリ…あっ…あぁ…」
何度も何度も、頭の中で繰り返し思い出されるのは、穏やかに微笑むのマリオの顔…
決して、目の前の『彼』じゃない。
「あっ、もっ…」
そう思うのに…
マリオの熱が俺の心を、躯を…
激しく揺さぶり続ける。
”こんなつもりじゃなかったのに ”
こんな風にマリオに激しく攻め立てられて、喜ぶ自分がどこかにいる…
”そんなつもりじゃなかったのに ”
「…だから、言っただろ?紗莉夢(こいつ)は、相当な変態野郎(すきもの)だって。」
「…えぇ。貴方の言う通り、とても愉しめました。」
金髪の長い髪が、無駄な筋肉のない白い肌の上を滑り落ちる。
「はっ、お前も優しそうな顔(つら)してやるじゃないか。」
そう呟いた人物が、ジッポ特有のオイルの匂いを漂わせ、煙草に火をつけた。
「貴方が『試してみろ』っておっしゃったんですよ?」
そんな2人が向けた視線の先には、白濁した体液に塗れながら、恍惚の表情を浮かべ始めた壊れ掛けの愛玩人形(おれ)が…
‐END‐
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