ラストソング

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涙声になりながら、京介さんは挨拶を始めた。 京介「えっと… こんな僕のために、ありがとうございました。 なんて言ったらいいかわからないけど… これからも新しい店で頑張っていきます。」 少しの沈黙の後だった。 京介「すみません… こんな僕ですみません‼」 そう叫ぶと、ガバッと頭を下げた。 もっと自分がこうだったらって。 そう思う気持ちは痛いくらいわかる。 でも、こんな京介さんだから指名してるのに。 私は京介さんだから楽しかった。 "こんな俺でごめんな" って。 さっきの京介さんの言葉を思い出した。
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