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「こっこれは…わしは夢を見ているのか?」
大木は有に胴回り大人の手を広げて数十人で囲える程太く…丁度根元の一部が洞穴のように空間がある。
その中から鳴き声は聞こえた。
「…っ赤ん坊か!?…」
…吐く息が白く洞穴の中に目を凝らして手を伸ばすと、生暖かい頬に触れた…
直ぐに彼は引き寄せて我が懐に抱いた。 藁で濡れないように周りを沢山布にくるんで、赤ん坊はまだ泣き無き続けている…両拳を握って全身の力を振り絞り。
「誰がこんな惨い…寒い中へ…とにかく家へ連れて帰らねば」
彼は…早速赤ん坊を抱き締め抱えると一目散に家へと戻った。
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