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私の彼氏は年上です。
pipipi…、
目覚ましの音が部屋に鳴り響く。
うるさい…。
もう少し寝たいのにぃ~っ。
煩く鳴る目覚ましを手探りで探す。
…あれ?
ない。
ぇ?
毎日のようにある定番の場所に何故目覚ましがないのっ!?
『…ぶっ、』
ぶ…?
がばっ、
『…あぁッ!!』
『っ、はよ…ッ』
ふと聞こえた声に勢い良く布団から起きると視界の横に修吾さんが居た。
ベットの横にさっきまで探してた私の目覚ましを持ちながら…。
なにがそんなにおかしいのか、くつくつと笑う。
『…何笑ってんの。』
『ふは、いや?』
にやけながら目覚ましのスイッチを消す。
嘘付け!
笑いながらいやって言ったもん!!
『大人気なぁーい。』
『俺は十分大人ですー。』
ちょっとムッとしながら言うと、そう言われた。
『てか何で修吾さんが居るの?』
『お前が昨日どっか連れてけっていったんだろ。』
軽く溜息をついて呆れたように話す。
『ぁ、ぇ?連れてってくれるの?』
『ま、それは美月次第かな。』
『えぇーっ!!』
悪戯のように笑い、言う修吾さんに、私は若干焦る。
そんな私を知ってか、
『ほら、早く準備しないと置いてくよ?』
『ぇ?ぁ、うんッ!!』
そう言われて元気良く返事をした。
なんか、あれって…。
『大人の余裕、ってやつですか…。』
部屋を出た修吾さんを見て呟いた。
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