ルクスは案外鈍足

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朝の日差しと朝ご飯の香り 今日のご飯は卵焼きかな? 二階のこの部屋にむかって、一階から声が掛かったが私はわざと聞こえないふりをして布団の中で寝返りをうった また何回か私の名前が家中に響き渡ったが、目蓋を下ろしたまま呼吸を繰り返す すると痺れを切らしたのか、ドタドタと階段を登ってくる音を聞き 「また私の勝ち」 と思わず微笑んでしまった ルクスは案外鈍足 「ほら、朝だぞ。起きろ!」 そう言いながらカーテンを開けた彼の背中を見ながら、ようやく体を起こした 「呼んでるんだから、早く起きろよな」 「起きて欲しいなら、すぐにこうすれば良いのよ」 次の日から、光は少し速度を上げた END
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