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『うちの会社は金融機関だけど、そういう話しの前にどんな職種を募集してるか話すね』
そういうと会社案内のようなパンフレットを鞄から取り出し説明を続けた
『今回君に案内したかったのは、営業管理職候補生という制度の事なんだ』
『営業管理職候補生?』
『うん、そうだ
ようは将来会社幹部になりましょう!ということ』
『なんか凄いですね』
大崎は笑った
『入社して5~10年位で部下を平均30名位持ってもらい営業所の経営をしてもらう仕事だよ』
『経営?部下?』
次から次に縁遠い言葉を聞きよく飲み込めないでいた
『27歳で30人位の営業所長になってもらいたい
そして営業成績をバリバリ上げてもらう為に手腕を発揮してもらう仕事だよ』
『・・・・僕なんかにそんな仕事出来るんですか?』
『出来るようになる為に3年程修行と勉強してもらいます』
『何をするんですか?』
『始めの1年は基本的な生命保険の勉強と実際に一般家庭への販売を経験してもらう、2年目は法人いわゆる会社への福利厚生の提案や融資の提案と経営アドバイス 3年目は
支社での内務実習と生命保険会社に入社してくる新人への指導を担当してもらうカリキュラムになっているんだよ だからありとあらゆる幹部になる為の事は君に教育していく事になっているから、心配はいらないよ』
『なんかまだよくわかりませんが凄いですね』
流暢に会社説明をする大崎の話しにボーッとしていた
真面目に聞いているのだがなかなか頭に入らない俺だった
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