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「藤原って変な人」
ジッと光輝を見つめていた夏美がポロッと吐いた本音。
言ってしまった一瞬後、気づいた夏美は青ざめた。
光輝は急に顔を俯かせる。
「ごっ、ゴメン!今のは‥っ」
--ヤッバイ!傷つけちゃった!?私の馬鹿!
だが、光輝が俯いたのは傷つけたからでは無い事に気付く。
「‥なんであんた‥照れてるの‥」
光輝は落ち込んでるどころか、耳まで真っ赤に染めていた。
そしてモジモジと指を絡ませ、まるで少女みたいな仕草をする。
「だって‥夏美さんが…って言ったから…///」
「え?」
声が小さすぎて聞き取られなかった。
木々がまたザワザワと揺れる。
--こいつ‥いま何て‥
「ゴメン‥もっかい言って‥」
すると光輝はこれでもかと言うほど赤面した。
何がそんなに恥ずかしいのか。
光輝はもごもごと口を開く。
だが、今度はハッキリと聞こえた。
それと同時に夏美はこの場所に来たことを後悔した。
「ぼ、僕と‥つ、付き合って下さるんでしょう?夏美さん‥っ」
「は?」
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