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スバルとチュパカブラドールマターの戦いは、まさしく死闘と呼ばれるものだった。
チュパカブラドールマターは腕を突き出し触手を伸ばすが、スバルの素早い身のこなしによって全てかわされてしまう。逆にスバルが拳を振るうも、チュパカブラドールマターは腕の先端についた鋭い爪でそれを弾く。
両者共、一歩も譲らぬ激闘。そこには何者も介入する余地は無かった。
しかし、それも何時までも続かなかった。
ほんの少しずつだが、スバルの身体の動きが鈍くなっている。ピッとチュパカブラドールマターの爪が頬をかする。
いかに戦闘機人であろうと、やがて来る疲れからは逃れることはできない。ましてや、相手に触れるたびに魔力が減ってゆくのだ。いかに今のスバルが魔力に頼っていないにしろ、魔力の減少による疲労はかなりのものだった。
『ガッ!』
再び振り下ろされた爪の先が脇腹に当たる。裂けた皮膚からじんわりと血がにじむ。
このまま持久戦になれば、スバルの勝ち目はますます薄くなるだろう。
ゆえに、スバルは次の一撃に全てを賭ける。
一撃必倒。
胸に刻み込んだその言葉通りに、彼女は拳を振るう。
「IS発動…」
『ガアアッ!』
一方、チュパカブラドールマターもスバルの考えに気がついたのか、左腕を大きくふるう。
拳と、爪。
ほぼ同時に繰り出されたそれらが互いに近づいてゆきそして、
「振動!破砕!」
『グガガグガアァァァ!』
ギイイィィィィン!!
二つの力が、ぶつかり合った。
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