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だけど、みんなは何時もいるわけではない。
みんながいなくなると、里奈は1人きりで暗闇に身を潜めて、縮こまっていなければならなかった。
里奈の居場所はどこ?
真っ暗闇の中、息を潜めて身を隠す。
だけど、寂しさに勝てずに、里奈は家中を居場所を探して歩き回る。
何時もは物音1つせず、静まりかえっているが、時々、人の話し声が聞こえてくることがあった。
その時も、真っ暗な中に楽しそうな話し声が響いてきた。
女性が朗らかな笑い声をたて、男性が応えるように温かい相槌をうつ。
扉の隙間から、薄い幾筋の灯りが洩れてでいた。
その話し声があまりに懐かしく、暗闇から灯りの元に行きたくて、里奈は何時もの物陰からフラフラと抜け出した。
寂しいよ…。
ゆっくりと明るい場所で休みたい。
こんな暗い場所はもう嫌だよ。
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