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クロアに戻ってきた六人は また宿に泊まった。辺りは日が落ちて、空には大きな月が出ている。
「じゃ、ちょっと出掛けてくるね。」
夕食が終わってすぐに、ナオキは席を立った。
「どこに行くの?」
シンがまだ残っている自分のぶんを食べながら聞く。
「さっき美味しそうな屋台を見っけたからさ、夜食に買ってくるよ。」
「こら、一人で出歩くんじゃない。」
「近いから大丈夫だよ、アーク。それに、すぐに戻るから。」
「……わかったよ。気をつけて行けよな。」
ナオキは笑顔で返事をしてジャケットを羽織り、月明かりが照らす道を歩いていった。
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