第9話

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クロアに戻ってきた六人は また宿に泊まった。辺りは日が落ちて、空には大きな月が出ている。 「じゃ、ちょっと出掛けてくるね。」 夕食が終わってすぐに、ナオキは席を立った。 「どこに行くの?」 シンがまだ残っている自分のぶんを食べながら聞く。 「さっき美味しそうな屋台を見っけたからさ、夜食に買ってくるよ。」 「こら、一人で出歩くんじゃない。」 「近いから大丈夫だよ、アーク。それに、すぐに戻るから。」 「……わかったよ。気をつけて行けよな。」 ナオキは笑顔で返事をしてジャケットを羽織り、月明かりが照らす道を歩いていった。
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