第9話

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「夜分 遅くにすみません。」 「いいですよ。」 二人は応接間ではなく、クローディアの執務室に入った。応接間ほどではないが、立派な応接スペースがある。 その中央にあるソファーに、ナオキとクローディアは向かい合わせに座った。温かいお茶が出され、礼を言って飲む。 「どういう 御用件でしょう?」 さっそくクローディアは尋ねた。アーク達と一緒ではなくナオキが個人的に会いに来るなんて、何か訳があるに違いないからだ。 単刀直入な質問に、ナオキは少しだけ笑顔を見せた。 ━━そして、すべてを話した。 自分が特殊な力を持っていること、なぜモラトリアムに巻き込まれなかったということ。 最後に、今 考えていることを全部。
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