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「夜分 遅くにすみません。」
「いいですよ。」
二人は応接間ではなく、クローディアの執務室に入った。応接間ほどではないが、立派な応接スペースがある。
その中央にあるソファーに、ナオキとクローディアは向かい合わせに座った。温かいお茶が出され、礼を言って飲む。
「どういう 御用件でしょう?」
さっそくクローディアは尋ねた。アーク達と一緒ではなくナオキが個人的に会いに来るなんて、何か訳があるに違いないからだ。
単刀直入な質問に、ナオキは少しだけ笑顔を見せた。
━━そして、すべてを話した。
自分が特殊な力を持っていること、なぜモラトリアムに巻き込まれなかったということ。
最後に、今 考えていることを全部。
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