十四話・侵食

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星輝は布団の中に潜りこんだ。 「よし…寝るかぁ…」 目を閉じようとしたそのときであった。 『天河星輝ィ…』 「!!?」 誰かに自分の名前を呼ばれた気がして星輝は起き上がった。 「誰…?」 しかし声は返ってこない。 (きっと修行しすぎて疲れたんだろうな…。輝朱さんの言ったとおり明日は早いんだから早く寝ないと…) 星輝は再び布団に潜った。 『無視すんなよな…』 「!!」 さっきと同じ声であった。 『寝てる暇なんかねェ…。早く外にでやがれ…』 星輝はぎゅっと拳を握りしめると息を吸い込んだ。 (…行くしかない) 星輝はテントからでた。
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