一話・運命

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「凛禰!?」 そこにいたのは星輝の女親友、鈴闍凛禰(すずじゃりんね)であった。 「やっぱり星輝だ。そんなに慌ててどうしたの?」 凛禰はにっこり微笑んで言った。 「り…凛禰…驚かないの?」 「何が?」 凛禰はきょとんとしている。 誰もいない電車が急に動きだしたのだ。 平然としてられるはずがない。 「り…凛禰…」 にっこり微笑んでいられる凛禰が今は怖く思えた。
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