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「落ち着きましたか?」
「「はい……」」
俺の目の前には正座をする2人の姿があった
「しかし、本当に俺のところで問題ないと思ってるんですか?」
「問題あるとは思っているんだ。しかし、薫ちゃんは…普通の人よりちょっとだけ運が悪い」
「それとこれと……」
「しかし!!君は薫ちゃんの命の恩人だと言うではないか!薫ちゃんがつまり幸運にも生きることができた、そういうことだろう」
隣で姫島がうんうんと頷いている
そんな大したことじゃないだろうという突っ込みはしなかった
なぜなら、疲れたからだ
「というわけで、君の家に薫ちゃんを住ませてもらえないだろうか」
ふぅ…どうしたもんか…けどまぁ、仕方ないのか…
「1つ条件があります」
「むむ。金なら心配いらないよ」
「そうではなくて…姫島さんの新しい家が見つかるまでという契約でお願いします」
「それは約束しよう。私が責任をもって探しておこう」
こうして、俺と姫島の同居生活が始まるのだった
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