14人が本棚に入れています
本棚に追加
家に帰ってからが更に大変だった
「椿、おかえ………母さん!母さん!椿が椿が女、か、彼女らしきものを連れてきた!!」
オヤジがとにかくうざかった
「母さん…これは違うから…」
オヤジには黄金の右を受け止めていただいた
「あらあらとにかくリビングにお入りなさいな」
リビングに入った俺は洗いざらい説明した
姫島には一言も話させなかった
なぜなら、話が逸れる確実に
「ふむふむ、つまり椿は彼女と一緒に甘酸っぱい同居生活をしたいわけだな」
姫島はこのクソオヤジと思考回路が似ているからである
「とにかく、部屋は余ってるから、住むことはできるわ。ただ姫島さんは大丈夫?ご両親は心配なさらないの?」
「……えぇ!大丈夫です!」
俺はオヤジに夢中(正確にはオヤジを鉄拳制裁)で全く気付いけなかった
姫島の少しの影に
気付いていたらなんてことは言わない。
ただ、気付いていようがいまいが
彼女と俺の運命は交わっていたのだ。
これが幸運なのか不運なのかは、この時にはわからなかった
ただ、この時の俺は思ってたね確実に
「不幸だ…」
ってね。
最初のコメントを投稿しよう!