第3章

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「んで?こんな時間に俺を起こしたってことは何かあんだろうな?」 そう俺が言うと姫島は 「えっ、エヘヘ」 と笑うだけだった なぁ、女の子を殴るのは主義に反するんだが いいよな?俺悪くないよな? と拳を握りしめていると 「わ、わっ、実はさ、散歩に行きたくて」 と とってつけたようなセリフをはくのであった 「散歩だぁ……?」 すると捨てられた子犬のような顔で 「どうでしょうか…?」 と呟くのだった 「…………まぁいいよ。」 迂闊にも可愛いなんて思ってしまった俺はちょっとダメなやつだったのかもしれない
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