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そそそ…そうだったっ!!
僕ってば、癒多とおおおお…お大人なたた…体験をしてしまったりし…ししてるんだ…!!!!
うわーっ、信じらんない!!
なんで今まで普通に忘れて普通に会話とか出来てたんだよ!!
癒多が普通だから?
僕が馬鹿だから?
僕が忘れっぽいから?
僕が物覚え悪いから?
ええいっ、んなもん全部に決まってるぢゃねーか!!!!
それ以外に理由があるもんか!!
言っててちょっと悲しーぞコノヤロウ!!!!
うわあぁっ…と叫びながらガバッと俯せになり、そのままバンバンッと机を殴って泣き真似をする僕。
ベ(この子大丈夫かしら…?)
そんな僕を心配そうな目で見るベティだった。
叶「……癒多、遅いなぁ」
なんとかベティに慰められて落ち着いた僕は、時計を見ながら呟いた。
約束とかしてるわけじゃないけど、いつもなら僕が一人になると5分もせず迎えに来てくれるのに…。
一人になってから、もう20分も経っていた。
叶「何かあったのかな…?」
癒多に限って……とは思うものの、やっぱり心配になる。
叶「そうだっ、迎えにいってみよう!」
いつも迎えに来てもらってばっかりじゃ悪いし、たまには僕も癒多を迎えに行ってみたい。
うん、そうしよう!!
そうやって忘れっぽい馬鹿な僕は、癒多のいる場所なんて知らないのにも気付かず、弘也の言い付けも守らずに一人、ウキウキな気分で廊下に出たんだ。
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