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望が学校に着けば怖い顔をした担任がいた。
それを見た望は顔を引き攣らせた。
そして、そのまま、化学準備室へと連行されたのであった。
恐らく、化学を担当してるのであろう。
準備室の中にあった椅子に座って、望を見上げてきたのである。
「おはよう。春野。
さて、問題だ。
今は何時だ?」
「か…加賀…」
担任…加賀がにこやかな笑顔で望に問い掛ける。
それを見た望はきっと、先ほどより、悲壮であった。
「…9時45分。』
「そう。9時45分だ。
なぜ、遅刻した?」
どうやら望は加賀が苦手のようだ。
顔だけではなく、身体全体で加賀を拒否していた。
「言わないとダメなの?」
「そうだな。
俺の楽しい化学の授業を遅刻したんだ。
理由くらいは聞きたいし、理由によっては許してやることも出来るが?」
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