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「まじうざい!くそ野郎ー!!」
「はぁ?!調子のんじゃねぇよ!!ちょっとかわいいからって、なめやがって!」
「菜奈!もう止めなよ……早く行こうよ」
私達は、仕事終わり行きつけのバーに向かっていた。
ところが、途中で二人組みの男に絡まれて……まぁ、ナンパってやつだ。
しつこい男に嫌気が差し、ついに菜奈が食ってかかってしまい、とてつもなくめんどくさい展開になっていた。
菜奈の手を引いて、抜け出そうとしたがもう一人の男に道を塞がれてしまった。
私は、男を睨みつける。
「……退いてくれません?」
「いやでーす♪俺らに付き合ってくれたらいいじゃん!」
「もうっ!!本っ当うざーい!!だから、女に構ってもらえないんじゃん!」
「なんだとー!?」
「菜奈もやめなさいって!私達、急いでるんで……」
制止してみたものの、菜奈の暴言は止まらず、男達は苛立ち突然私の腕を強く掴んで引っ張る。
「痛っ」
「ちょっと!彩を離しなさいよっ!!」
「あんたが謝って、二人で大人しく付いてきたら離してやるよ?」
全く、ばかな男というのは力でなんでも押し通そうとする。
私も、そろそろ限界……。
「気安く触ってんじゃねーよ」
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