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男達は、少し驚いた表情で私を見る。
私は思いっきり、力を込め男の手を振り払った。
「お前らまじしつこいんだよ!いい加減にしろっ!不細工へたれ共!」
睨みながら、言い放つ。
なるべく穏便に済ませたかったが、こうもしつこいとそういうわけには行かなかった。
「行くよ!菜奈!」
「う、うん!」
菜奈の手を引き、男達をかわすように歩こうとした。
けれど、最後の一言が男達の逆鱗に触れてしまったようで……。
「くそアマ!大人しい振りしやがって!まじなめんじゃねーっ!!」
「きゃあ!」
男の一人が、怒り狂った真っ赤な顔をしながら私に殴りかかってきた。
奈菜は悲鳴をあげる。
まずい。
避けられないかも―…
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