第3話~誤魔化し~

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14年前・・・。 雪菜が亡くなってから、2年間が経った。 愛莉は、立って歩ける様になり言葉も少し話せる様になっていた。 俺は、その頃 雪菜が居なくなったせいか 喪失感があり 育児放棄していた。 綾さんにも、もう無理と言われ 俺は愛莉を引き取り一緒にアパートに住んでいた。 それでも、仕事をこなしていた。 そうしないと、生きていけないから・・・。 愛莉の面倒は、姉さんが来て見てくれていた。 本当に、家族には迷惑をかけていたな・・・。 愛莉を見ると、涙が流れてくる・・・。 成長につれて、面影が雪菜に似てきて見れない・・・。 愛莉は、俺にまとわりついて来て何時も同じ事を言う・・・。 [ぱーぱ、まーまは?] と、雪菜の居場所を聞いてくる・・・。 それが、鬱陶しくて 無下にしていた・・・。 でも、愛莉は泣きながら聞いてくる・・・。 その時、俺は嘘をついて誤魔化した・・・。
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