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愛莉を雪菜の遺影の前まで連れていく。
邦衛[この人が、母さんだ 憶えてるか?]
愛莉[ううん・・・あんまり憶えてないよ・・・]
愛莉は、分からない様で首を振る。
俺は、愛莉に生前の雪菜の事を話す。
邦衛[愛莉、愛莉の母さんはな 本当に良い人だった・・・今の愛莉を鏡に写した様な人だよ]
愛莉[うん・・・]
邦衛[でな、母さんは愛莉が生まれてから性犯罪を受けてな・・・人が変わった様に荒れたよ・・・]
俺は、雪菜の事を愛莉に全て教えた・・・。
愛莉[うん・・・分かるよ]
邦衛[そうか・・・でな 俺は必死に支え様としたんだけどな・・・力が足りなかった・・・俺若すぎた・・・若すぎたんだ]
話してる内に、涙が流れてくる・・・。
愛莉も、涙を流していた・・・。
邦衛[それでな・・・雪菜が逝ってから 俺は魂が抜けた様になって お前を育てるのを放棄したんだ・・・]
愛莉[そうなんだ・・・]
愛莉は、文句も言わずに聞いている。
あの時は、本当に愛莉には悪い事をした・・・。
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