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菜々『この子の名前は"華"…』
洋一『華……??』
華は肩を落とした
でもこの時から
華と決まっていたのだ
余計に理由が気になってくる
老婆「いよいよだねぇ」
老婆の言葉に返事をせず
眉を潜めながら
拳を力強く握り締めた
洋一『その名前の理由は??』
菜々は優しく微笑み
1度窓の外を見た
スズメが飛び交い、
朝日がとても眩しい
そして大きく息を吐き
洋一を見た
菜々『たとえ雑草の種類だとしても…花は踏まれながらも天を指す………』
菜々は腕の中の
赤ちゃんを見つめた
菜々『そんな美しい花のように華々しく生きてほしいの……。だから"華"。』
菜々は大事に温かく
赤ちゃんの華を抱いた
微笑ましい、その横顔は
明るい未来に満ちていた
老婆「満足かい??」
華「お母さん…幸せそう…。」
私の拳は解かれ
見開いた瞳からは
一粒の涙が零れ落ちた
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