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「美夏~~~!もう起きなさいよ」
一階から母親の声が聞こえた。
「ん~……今起きたぁ」
美夏は下に向かって応える。
今年から高校生の美夏は低血圧で、すぐには起きられない。
しばらくボーッとしてから起きるのを知ってる母親は少し早く起こしてくれる。
今日のご飯は目玉焼きにトーストのオーソドックスな朝食だ。
学校の支度をして準備が整い、家を出る。
「いってきまぁす」
まだ寝ぼけ気味な美夏は本能のまま学校への道のりを歩く。
その途中には中学からの友達の朝霞 雫(あさか しずく)がいる。
雫「おはよ!美夏」
美夏「おはょ…雫」
雫「元気ないなぁ。相変わらず朝が弱いのね」
美夏「うん…まだ眠いし頭痛い」
雫「ま、今日も1日頑張って乗り越えようじゃないか」
美夏「うん」
登校中のたわいない会話だ。
登校の道はあまり車は通らず、静かで同じく登校する生徒の話し声がするくらいだった。
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