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私は須藤君の言葉の中に、1つの疑問を見付けた。
「“見えてる”？見えてるって……」
その言葉の意味を訊こうとした時、運悪く授業の終わりのチャイムが鳴ってしまった。
「……昼休み、人気のない所でだったら、その質問に答えてやるよ」
須藤君は周りに聞こえないように小声で言うと、さっさと席から離れて行ってしまった。
2時限目からは移動教室の授業が続くから、須藤君と話す隙がなさそうだ。
私はずっとあの言葉の意味を気にしながらも、何とか気を紛らわそうと必死で授業に集中した。
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