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30分後。
綾音さんと二人がかりで一生懸命に説明した結果、やっと話をできる状態まで回復させることができた。
でも、30分って長すぎるだろ!オイッ!
って人は想像して欲しい。
美少女の一人が「もうお嫁にいけない~」と泣きながら部屋に籠る。
美少女の一人が綾音さんに延々と本気のパンチを繰り出す。
美少女の一人が俺にしがみついて「パパどこーー」と揺すり続ける。
そんな場面を。
あれは辛かったぞ。
…しがみつかれてちょっと嬉しかっt…ゲフンゲフン。
まぁいいや。
んで結局、今は居間に集合してる。
シャレじゃないからな。
「この子が新しく私の息子になる湊よ」
綾音さんが俺を皆に紹介する。
「えと…湊です。
これから宜しく」
こんなもんでいいだろうか?
「…湊?」
先程バスタオルを巻いていた女の子が言う。
よくみたらグラマーな体型に流れるように美しい黒髪。
大和撫子ってこんなんだろうな…っていう感じだ。
「はい…湊ですけど…?」
何?俺の名前が変なのか?
「湊…白髪…。
もしかして、黄瀬湊か?」
ボーイッシュな女の子が尋ねてくる。
「そうだけど…
なんで知ってんの?」
俺がそう答えた瞬間、三体の猛牛が俺に突撃してきていた。
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