2857人が本棚に入れています
本棚に追加
「ここが湊、あなたの部屋よ~ウフフッ」
酒のせいか若干テンションがおかしい綾音さん。
まぁ、突っ込まないけど。
―ガチャッ―
扉の先に広がっていたのはベッド、テレビ、クーラー、その他全ての家具が完備された部屋だった。
「…綾音さん」
「ん~?」
「これはさすがにやりすぎじゃないですか?」
俺の当然の如き感想をケラケラと笑って一蹴する綾音さん。
「皆同じような部屋に住んでるんだから気にしなくて大丈夫よ」
皆…だと?
俺が昔住んでいた家にはテレビすら無かったのになぁ…。
さすが社長…。
「それじゃ、お休み。
明日早いからね?」
「はい。お休みなさい」
部屋を出ていく綾音さんにそう返した後、俺はベッドに飛び込んだ。
「あ~フカフカだぁ…」
生まれて初めて味わうフカフカベッドを楽しんでいる内に俺の意識は闇に包まれていった。
最初のコメントを投稿しよう!