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目を開けると同時に、自分でも驚くほどに脳は冴えていた。
それは先ほどから感じる酷い頭痛の所為か、開ききった視界に見たことの無い世界が広がっていたからかは解らない。
辺りを見回すと、白銀の霧が掛かっていた為に遠くまで見えないということもあってか、頂の見えない程に聳え立つ竹林が延々と遠くまで続いているかに見えた。
何分経っただろうかという程そこで惚けていると、不意に正面から足音が聞こえる。
怯む間もなく目前に立ったソレは、表情までは読めずとも自分に理解できたことがある。ソレが男であることと…
角(ツノ)が生えていることだった。
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