第四章:ラーメン屋の店長を救え

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「奥さんが死んだこと…。人間の強い悲しみの気持ちは悪魔が感じ取り餌とする。」 「じゃあテストで0点取った悲しみも悪魔の餌になるわけ?」 私は小学三年生のとき国語の点数で0点をとり大泣きしたことを思い出した。まぁ名前が書いてなかったせいだけど。 「そんな悲しみと比べるんじゃねぇよ…魂からの悲しみじゃねぇだろ。」 大地はもうパンを食べ終わってしまいそうだ。男の子って食べるの早いのかな? 「じゃあ悪魔って魂からの悲しみしかわからないの?」 私は牛乳を飲みながら聞いた。 「多分な。俺は悪魔に関わりたくない。ただすげぇムカつく奴だよ。悲しみに満ちた人間を見つけてその体に入って感情を自由自在に支配する。」
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