第四章:ラーメン屋の店長を救え

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私はただの女子中学生だ。魔法が使えるわけでもない。 一体何ができる…? ──待てよ。魔法!? 「ね!!大地ってさ魔法が使えるんでしょ。縄を出したのも、手紙を私の部屋に置いたのも魔法なんだよね?」 ずっと質問したかったことをようやく今思い出した。 「…あぁ。使えるよ。神様がくれた能力って言った方が正しいかな。俺の能力は『想像した物』をターゲットに現実にしたり、置いたり、表したり…ていう事が出来る。ただ物によっては出来ないのもあるけどな。」 大地はパンを食べ終わり袋をポケットの中に入れた。 「な…なるほど…。」 つまりこういうことだ。 縄(想像したもの)を私(ターゲット)に縛る。途中で縄を強く縛られたときは大地の能力が一時的に上がったのだろう。 大地が伝えたい内容の手紙(想像したもの)を私のベッド(ターゲット)に置く。 これで不思議に思っていた大地の行動を理解することができた。
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