第四章:ラーメン屋の店長を救え

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「ついでに言うと、ここに来たばかりのときに『うまそうなおにぎりを俺の手にのせる』は無理だった…。」 大地が声を暗くして言う。私は笑いをこらえた。 「そういうことだから、多分俺の能力でおじさんは助けられないと思う。美佳、何かいい案はないか…?俺はどうしても思いつかない。それから羽根は使えないからな。」 同じこと言ってるよ…。羽根は使わないってば! 「うーん…………。 悪魔……… 悪い魔…… 悪い…… ……… ……………あ。そうだよ、大地!!簡単だよ!!悪魔の弱点がわかっちゃった☆」 大地は顔をしかめる。そんな簡単なわけない、ていう顔だ。 そうだよ…だって、悪魔なんだもん……。絶対に大丈夫だ。 私の考えにはどこか確信の持てるものがあった。
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