第四章:ラーメン屋の店長を救え

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私は大地に耳を貸してと言う。 大地は耳を傾ける。 小さな声で囁く。 「あのね………………… ………なんだよ。」ようやく大地の耳から離れる。 「………おまえな。悪魔はそんな簡単な奴じゃねぇよ?」 大地は肩を落とす。 「ううん。大事なことなのよ。だって私達人間だもの。ね、授業終わったらすぐおじさん助けに行こ!」 そう言うとちょうどチャイムが鳴った。5時間目の予鈴だ。 「じゃあね!大地。」 私は元気よく手を振るが大地は不安そうな顔をしていた。
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