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授業が始まる。
「さぁ、1年2組の皆さん。今日は複雑な計算をやりますよ。」
数学の先生は若くてさわやかな男の先生だった。私はちょっとみとれてしまった。
『-5+3-(-2)+4= 』
先生がここまで書く。
「わかる人は答えて…」
先生が言い終わらないうちに
「4です。」
新谷光が答えた。
「新谷君、早いですね。正解。では次はもっと難しくしましょうか…。」
「すげぇな。」
「新谷君カッコいい!」
とかの声が複数聞こえる。
なぜか勝ち誇った顔で新谷が私を見る。
「やだぁ、新谷君が私を見てるー♪」
後ろから涼子の声も聞こえた。
あいつ……。ムカつくわ…私だって負けない!!!!
4-5=-1、15-19=-4、1+1=2!!!!
先生がチョークを持ち始めた。私は全神経を黒板に集中させる。
「次はこれです。」
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