第四章:ラーメン屋の店長を救え

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授業が始まる。 「さぁ、1年2組の皆さん。今日は複雑な計算をやりますよ。」 数学の先生は若くてさわやかな男の先生だった。私はちょっとみとれてしまった。 『-5+3-(-2)+4= 』 先生がここまで書く。 「わかる人は答えて…」 先生が言い終わらないうちに 「4です。」 新谷光が答えた。 「新谷君、早いですね。正解。では次はもっと難しくしましょうか…。」 「すげぇな。」 「新谷君カッコいい!」 とかの声が複数聞こえる。 なぜか勝ち誇った顔で新谷が私を見る。 「やだぁ、新谷君が私を見てるー♪」 後ろから涼子の声も聞こえた。 あいつ……。ムカつくわ…私だって負けない!!!! 4-5=-1、15-19=-4、1+1=2!!!! 先生がチョークを持ち始めた。私は全神経を黒板に集中させる。 「次はこれです。」
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