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『15+2+3-40+3-21=』
「-38です!!!!」
先生がイコールを書き終えた瞬間にとっさに大きな声で言った。
私は新谷を見た。答えられなくて残念だったわねー♪
しかし新谷は笑っていた。
「ねぇ…不良でも複雑な計算できちゃうんだねぇ。」
「てゆーか今のはできるよな。誰でも。」
「ほんとほんと。」
「入学式でも目立ちたがるしラーメン食い逃げするし、でしゃばりすぎじゃね?」
「地味そうな顔なのにね。」
「学校もサボったらしいよ。」
ぼそぼそと周りが話す。
「皆さーん!畠山さんは正解ですよー?」
先生は話についてこれないようで少し困惑していた。
あまり教室は静かにならなかった。
…あ。もしや…私…嫌われてる?
皆のちょっとした視線が痛かった…。
この場にいなくなりたかった。
すると涼子が話しかけた。
「不良だって勉強できる奴はできるのよ♪ね、美佳。」
涼子の言葉に救われた。
「そ…そうよっ。」
私は初めて涼子に本当の笑みを向ける。
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