第四章:ラーメン屋の店長を救え

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ラーメン屋に着いた……。おじさんは大丈夫なのだろうか。『本日臨時休業日』とドアに貼ってある。 ガラッ 大地が思いっきりドアを強く開けた。 お客さんは当然誰もいなかった。 床に割れたグラスが一面に散らばっている。 カウンターにタクヤがうなだれていた。 「親父!どうしたんだよ…。」 タクヤが言う。私達が入ってきたことに気づかない様子だ。 おじさんは黙々とラーメンを作っている。 「タクヤ、大丈夫か?」 大地がタクヤにそっと話をかけた。 「親父、どっかおかしいんだよ…。怒りだしたと思ったら突然黙々とラーメン作って…また怒ってグラス投げて…またラーメン作っての繰り返しだよ…。病気みたいだ…。」 タクヤが泣きそうになっている…。
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