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「わあああぁぁっ!!!!!!!」
頭を抱えておじさんがしゃがみこみ大きな声で叫んだ!
「え!?何!?おじさん!!!!!大丈夫!?」
私は必死に声をかけておじさんのもとに駆け寄ろうとした。
大地が私の手を掴んだ。
「待て……おじさんから悪魔の妖気が感じられない………もしや……もしや……」
「いなくなったの!?」
大地は答えることなくおじさんをみる。
「親父!大丈夫か!?」
タクヤもしゃがみ、おじさんの両肩を掴む。
「……タクヤ。悪かったな…。
忘れていたよ。
そうだな……タクヤがいるんだってことを……。」
おじさんがタクヤをみる。
「母さんは…いなくなったわけじゃねぇんだな…。
それにおめぇ、後を継ぎたいって思ってたのか……大好きって……こんな俺を……。」
おじさんが涙を拭う。
「悪かったな。今までワガママ言わせられなくてよ。」
「タクヤ、おめぇ、明日学校休め。店も臨時休業だ。どっか出掛けるぞ、一緒にな!」
「お…親父!」
お互いに抱き締めあう。
「おめぇは俺のたった一人の息子だ。子供が親に遠慮しちゃいけねぇんだ。」
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